奇跡のような、再会
2件目も終わり、さてフリータイム。しかし、熱は冷めやらず。
いやむしろその熱は上がり、タクシーを呼んで向かう繁華街。

誰も知らぬ土地。
タクシーを降りたところが繁華なのかどうなすらわからない。
静かな通り、灯りもさほどともっているわけでもなくとにかく店を探す。
いつもの通りの流れ。そう夜蝶が集まるところを探し始める。

ここからが、自分にとっての夜の始まり。夜蝶を追うばかりが、早く一人になりたいと願う。
しかし、とにかくこの何も当てのない状況から脱却しようと率先して探してしまうところは、
性格だから仕方がない。

事前調べから、そのような店で期待を持てることがないことはわかっていた。
目の前にある雑居ビルにそれらしき店を見つけ、エレベーターで店へ行き空きを確認するととりあえず押し込むように案内。

フェードアウト。
裏切ることなどできない性格だが、この手の夜会ではよくあること。
そんなことにももう慣れてきた。

一人にはなれたが、自分がどこにいるのか全く分からない。
途方に暮れたかのようにとりあえず辺りを見回すと、偶然そこは行こうと決めていた店の前だった。
花あかり

石垣島のナイトスポット、美崎町にいることに初めて気づく。

そしてこの店は、夏川りみ家族が経営するスナック。

石垣島にいくことが分かった時、すすめられた店。
覗き込むように入るとカウンターが空いているのが見えた。
どうやらスナックのようだ。

カウンターに向け歩みだすとこちらをチラっと見る見覚えのある顔。

先に抜け出して、入っていた旅の仲間だった。

向こうはどうやら、泥酔軍団を引き連れてきたのかとちょっと不安だったようだが、
一人だということを確認すると安堵の笑顔。

泡盛と踊りと盛り上がる。

まるで籠から解き放たれた鳥のように。

偶然の再会。

この旅を暗示する予兆。
花あかり 2号店
沖縄県石垣市美崎町12-15
営業時間19:30〜24:00



by michikusao2 | 2014-12-07 07:10 | 旅